ポータブル電源対応の灯油ファンヒーターがすぐ売り切れた！停電対策で直流電源対応家電が増えることを期待

計画停電対策としては冬に暖房機として何を使うか悩みどころだ。12Vのカーバッテリーで使える物は車載家電のカテゴリーで紹介されている。直流電圧で使うものも電気毛布と呼ばれ使用電圧によって12Vならシガーソケットまたは5VならUSBコネクタがついている。今シーズンは部屋用の暖房機としてコロナからポータブル電源対応灯油ファンヒーターが発売された。入手前に発売予定数に達してしまった。この器具は強制吸排気形(FF)ではないので屋内使用ならキッチンの換気扇をポータブル電源で動かすことが前提となる。灯油ストーブを換気扇だけで使うと換気不足になるので、二酸化炭素濃度を監視して必要なら窓開け換気をしなければ危険だ。その点ではFF灯油ストーブの方が安全でこれを換気扇とともにポ-タブル電源で動かせば安全だ。DC12Vだが電流15A程度の車載用FF灯油ストーブを屋内で使う手もある。電流値が10Aを超えているのでシガーソケットが使えるかどうか確認しておく必要がある
夏はサーキュレータ扇風機で直流モータを使うDC家電がポータブル電源の普及とともに熱中症対策品としてもっとでてくるだろう。食物の保管に役立つのは冷蔵庫をポータブル電源で動かすより小分けにした食物を蓄える直流冷蔵庫、直流冷凍庫などキャンプに使われているもののほか、マキタやハイコーキなどコードレス工具の延長のクーラーボックスの様なものがでている。夏の暑さにはカーエアコンを家で使うという発想でないとポータブル電源だけでは乗り切っていけないだろう。この場合は車のガソリンエンジンで使うのでCO2的には課題がある。
DC家電の電源端子としては12Vのシガーソケットといいままでは5VのUSB端子がある。シガーソケットはポータブル電源の充電のためについていることが多い。自動車のシガーソケットは上限が10Aつまり120Wであるので、100Ahの蓄電池で0.1C充電に当たる電流値である。充電に使うなら10時間かかる。USBもポータブル電源についているが、typeC端子では20V,5Aで100Wの給電が行えるPD規格のものがあるので、DC家電の仕様をよく調べないと使えない。ポータブル電源のAC100V端子にUSBパワーアダプターを介してDC家電に給電することにしておけばUSBの最新規格のアダプタが使える。自作のDC48Vポータブル電源だと降圧DCDCコンバータとシガーレセプタクルとUSBメス端子の線が必要になる。さらに12V表示でも鉛蓄電池では満充電13.6V上限14.5V、リン酸鉄リチウムイオン電池では満充電12.8V上限14.8Vと細かいところで相違がありDCDCコンバータも何種類か必要になる。ついDCよりAC100Vで使う方を選んでしまう。